減酒治療補助アプリ「HAUDY(ハウディ)」を用いた診療の保険算定について、施設要件と算定項目をご紹介します。
施設要件
アルコール依存症に関わる適切な研修を修了した医師を配置している保険医療機関において算定することができます。なお、算定にあたっては、アルコール依存症に関する研修の修了証を見やすい場所に掲示すること、医療機関のウェブサイトがある場合は掲示事項を掲載することが求められます。
算定項目
入院中の患者以外の患者(アルコール依存症の患者であって、断酒を選択すべき患者に該当しないものに限る。)に対して、アルコール依存症に関わる適切な研修を修了した医師が、飲酒量低減治療補助を目的にHAUDY(ハウディ)を使用し、アルコール依存症に関わる総合的な指導及び治療管理を行った場合に算定できます。
なお、HAUDY(ハウディ)の使用に当たっては、関連学会の策定するガイドライン及び適正使用指針に従って使用した場合に限り算定できます。
技術料
プログラム医療機器等指導管理料:90点
導入期加算:50点(初回のみ)
特定保険医療材料
アルコール依存症飲酒量低減治療補助アプリ:7,010円
- 初回の使用日の属する月から起算して6か月を限度として、初回を含めて月1回に限り算定できる。
- 再診時は、前回算定日から、平均して7日間のうち3日以上飲酒記録がアプリに入力されている場合に算定できる。
- 導入期加算は、初診時のみ算定できる。
2025年9月作成
参考
- 厚生労働省 中央社会保険医療協議会 総会(第612回)総-1(2025年8月閲覧)
保険に関する情報は参考資料であり、厚生労働省の公式文書が常に優先されます。 個別の保険算定については、関係当局からの最新の正式通知や関連文書を必ずご確認ください。